ご挨拶

第32回日本小児心筋疾患学会　会長挨拶

　この度第32 回日本小児心筋疾患学会学術集会を2023 年10 月28 日（土）・29 日（日）の２日間、第42回日本小児循環動態研究会と合同で札幌にて開催するはこびとなりました。
　本学会は、1992年に第１回関東小児心筋疾患研究会として開催されたのがはじまりで、2011年に全国学会となり今日に至っております。
小児心筋疾患は難治性の心筋炎、心筋症などを扱う領域で、診断から治療まで幅広い知識が必要とされる領域ですが最近は新しい知見も多く見受けられ、全国から毎年数多くの演題が出され活発な議論がなされています。

　さらに昨年から新しい試みとして日本小児循環動態研究会と合同で静岡にて開催され、各学会の専門家が一同に集うことでより深みのある学術集会に発展いたしました。
　そこで、今学会におきましても合同学術集会として新しい伝統を引き継いでいくこととし、今回の第42回日本小児循環動態研究会学術集会会長である埼玉医科大学 増谷聡教授にご快諾をいただきました。増谷先生と合同で開催できることは私にとっても大変名誉なことであります。

　学術集会のテーマは『形態と機能で学ぶこどもの心臓病』とし、心臓病のミクロからマクロに至る様々な形態に潜む機能を考えることで心筋疾患や循環動態の理解を深める機会にしたいと考えております。

　会場は札幌市の北海道大学医学部学友会館「フラテ」で２日間、オンサイトで行いますが、現状の新型コロナウイルスの動向を鑑みて、現地にお越しいただけない場合でも、多くの方にご参加いただきたくWEB配信とのハイブリッド形式で行うこととしました。

　10月は北大の銀杏並木が金色に輝き構内が美しい並木道に彩られる季節ですので、可能な限り札幌にお越しいただいて有意義な２日間にしたいと考えております。

第32回日本小児心筋疾患学会学術集会
会⻑　武田　充人　　
（北海道大学大学院 医学研究院 小児科学教室）

第42回日本小児循環動態研究会　会長挨拶

　この度、第42 回日本小児循環動態研究会学術集会は、第32 回日本小児心筋疾患学会学術集会との合同開催として、2023 年10 月28 日（土）〜29 日（日）に北海道大学医学部学友会館「フラテ」にて開催することとなりました。

　日本小児循環器学会の中でも特に歴史が古く、伝統ある両学術集会を、敬愛する北海道大学小児科 武田充人先生と合同開催させて頂けることを大変光栄に思っております。

　両学会の共同開催は昨年の静岡での現地開催についで二回目です。より多くの皆様を秋色深まる札幌の現地にお迎えしたいと考えておりますが、新型コロナウィルス感染症が開催当日どのような状況になっているかの判断が難しい現状であり、所属機関による行動制限等もあるかと存じます。
　今回はいかなる事態でも成功裏に開催できるよう、また多くの方が、参加できる方法として、WEBとのハイブリッド開催で準備をしています。
現地・オンラインの力を結集し、メイン・テーマである『形態と機能で学ぶこどもの心臓病』を深めたいと思います。

　両会が独立して大切に深め、育んできた視点をともにすることで、病態としてミクロからマクロ、システム全体まで、治療として各種の内科的治療から重症心不全治療・移植まで、俯瞰して、かつ深く論ずることができます。小児循環器病学を貫く最重要の縦の糸と横の糸です。
学問の深化とモダリティの発展が合い高め合う、発展著しいこの分野で、今回も斬新なアイデアに満ちた発表と、多くのディスカッションにより、皆様にとって実りある会になるよう努めさせていただきます。

第４2回日本小児循環動態研究会学術集会
会⻑　増谷　　聡　　
（埼玉医科大学総合医療センター 小児科）